危険?安全? 「食品添加物」とは
皆さんこんにちは。
現在の日本では様々な飲食物があり、国産のものや外国産のものなど多種多様です。
そこで気になってくるのが「食の安全」です。とりわけ食品添加物に関しては情報が少ないのか、誤解や知識不足が多いように感じます。
今回はそんな食品添加物について解説していきます。
食品添加物ってなに?
食品添加物とは食品製造の際に添加する化学合成物質のことで、長期間保存できるようにする、色を鮮やかにする、味をつけたりするなど様々な用途で使用されています。
食品添加物も天然の動植物から作るもの、化学合成で作られるもの、天然に存在する化学合成物、天然に存在しない化学合成物など多くの種類があります。
昔から使われているものもありますが、最近使われるようになったものが大半であり、使用の歴史も浅いため安全性が疑問視されてきました。
食品添加物の種類と作用
日本で使われている食品添加物は2007年時で約1500種類程あるといわれています。そのうち天然添加物が400種類以上あるそうです。
体に与える悪影響としては、治癒力や免疫力の低下、精子の減少、強い発ガン性、神経の働きを鈍らせる、アレルギーの誘発などがあるといわれています。
種類は非常にたくさんあるのですが、一例としてとして甘味料(キシリトール、アスパルテームなど)着色料(黄色4号、クチナシ色素など)保存料(ソルビン酸、しらこタンパク抽出物など)pH調整剤(DL-リンゴ酸、乳酸ナトリウムなど)があります。その他にも香料、発色剤、漂白剤など書ききれないほどあります。
食品添加物が無いとどうなる?
現代社会において食品添加物は切っても切れない関係にあり、様々な食品に使用されています。もし食品添加物が無かったら生鮮食品は日持ちせず、豆腐やこんにゃく、すり身の加工品やハム、ソーセージなども作れません。
食品添加物は色や味、香りの付加だけでなく、食品の品質を保ったり製造・加工時に必要だったり、栄養成分を補うもの(ビタミン、カルシウムなど)もあります。
食品添加物がないだけで、現代の食生活が大きく変わってしまう可能性もあります。
食品添加物は安全なのか
先に結論から言うと、現段階では気にしすぎる必要はないということです。食品添加物に限らず、どんなにカラダにいいものであっても量を取りすぎると問題になります。
食品の安全な量を決める際、まずマウスなどで実験をして害が出ない量を計ります(無毒性量)。この無毒性量の1/100の量を1日摂取許容量(ADI)として、人間が1日に安全に使える量として定めています。
そのため、許容量を超える量を摂取することは困難になります。(例として食品添加物のソルビン酸をハムで摂取した場合、体重50キロの人がADIの量に達するには625g=スライスハムなら60枚程度食べなければいけない)
まとめ
身体にはたとえ食品添加物などが入ってきてもすみやかに代謝する機能が備わっています。そのため、よほど食生活が乱れたりしていない限りはまず問題はないと言えるでしょう。
しかし、食品添加物の平均摂取量(一般的な日本人)は1日に約11gを摂取していると言われ、年間摂取量はごはん茶碗20杯分(約4キログラム)にもなるといわれています。
最初でも述べたように食品添加物は最近使われるようになったものもあり、長期的にみた場合の危険性などは完全に排除できていません。
また、無添加なら良いわけではありません。無添加食品が健康に良いという科学的証拠はなく、無添加=安全とは言えません。
重要なのは食品添加物を摂りすぎないようにすることです。外食や加工食品はたまに食べるようにして、食品添加物とうまく付き合っていきましょう。