明日11月3日はみかんの日
明日11月3日は文化の日で祝日休みという方も多いと思います。ですが、その他にも記念日があることはご存知ですか?
11月3日の記念日にはみかんの日というものがあります。
みかんといえば冬の代名詞のようなものですが、私たちの生活の中でみかんがどのように関係しているのか、健康効果なども解説していきます。
みかんの日とは
全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定した記念日で、いいみっか(11/3)んの語呂合わせで決められたそうです。ちなみに12月3日もみかんの日だそうで、1年に2回もある記念日は珍しいですよね。
ミカンは甘い柑橘というところから、蜜柑(古くは「みっかん」)と呼んだそうです。それが短くなってみかんと呼ばれるようになったといわれています。
みかんの種類
日本のみかんの代表的な品種は温州ミカンですが、柑橘の名産地だった中国の浙江省の温州の名にあやかってつけられた名前だそうです。
実際は温州原産ではなく日本の不知火海沿岸が原産ではないかといわれています。
温州みかんの生産量は和歌山県と愛媛県が特に多く、日本で消費量の多い果物です。(1世帯あたりの購入量はずっと1位でしたが、近年バナナに抜かれたようです)
温州みかんの品種は統計としてまとめられているものだけでも115品種あるようです。温州ミカン以外の品種である中晩柑でも83品種あります。
みかんの効能
みかんに含まれる有効成分はビタミンCの他にもたくさんあります。
抗がん作用があるといわれるβ-クリプトキサンチン、毛細血管の強化や血圧の上昇を抑えるヘスペリジン、ビタミンCはヘスペリジンと協力して毛細血管を強力にし、抗酸化作用もあります。
東洋医学的効能
開胃(かいい)・・・食欲促進の効果。
止渇潤肺(しかつじゅんぱい)・・・のどの渇きを解消し、肺の粘膜を潤す。
理気健脾(皮・りきけんぴ)・・・気の巡りを良くして消化吸収わ促進する。
燥湿化痰(皮・そうしつけたん)・・・余分な水分を除き、痰を収める。
家庭で薬膳として使うには(一例を挙げます。必ず病気などが治るわけではありません)
慢性気管支炎の対処法・・・日干ししたみかんの皮(陳皮)20gをお湯につけてお茶感覚で毎日数回飲む。
食欲不振・・・みかんの皮10g、なつめ10個をフライパンで少し焦げるまで乾煎りし、お湯に10分くらい浸けておく。食事前に飲むと食欲促進効果、食事後なら消化を助けます。
口臭・・・みかんの皮をお湯に浸けて毎日少しずつ飲む。
みかんの生薬一覧(本草綱目で紹介されているものです)
本草綱目(ほんぞうこうもく)とは中国の生薬学の古典のことです。
陳皮(ちんぴ)・・・日本でもメジャーな生薬です。みかんの皮を日干しして赤茶色に変わったものを使います。
桔紅(きっこう)・・・みかんの皮の白い部分を取り除いて日干ししたものです。
青皮(せいひ)・・・未熟なみかんの皮です。
桔核(きっかく)・・・みかんの種です。
桔絡(きつらく)・・・皮と果肉の間にある白い筋膜です。
桔葉(きつよう)・・・みかんの木の葉っぱです。
このようにみかんは様々な生薬になり、使用されていたようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
何気なく食べているみかんですが、当時の日本では薬として使用されていました。それが時が経つにつれて食べ物となり、現在に至ります。
身近なものも調べてみると意外なルーツや使用法があります。今度みかんを食べるときにこれらのことを思い出すと一味違うかもしれませんね。