手軽に高血圧予防! カリウムとは
皆さんはカリウムというミネラルを聞いたことがありますか。
普段の生活では不足することはまずなく、不足しても脱力感や食欲不振などの症状しか出ないのであまり重視されません。
しかし、高血圧の方はナトリウム(塩分)を制限するだけでなく、カリウムを摂取することで効率よく塩分のコントロールができるようになります。
今回はそんなカリウムについて解説していきます。
カリウムとは
野菜や果物などに多く含まれるミネラルの一種です。
主な働きは血圧の調整機能です。その他にもナトリウムとカリウムの働きで細胞を正常に機能させたり、神経伝達や筋肉をスムーズに動かしたり、細胞が栄養素を取り込むのを助けたりしています。
特に注目すべきなのは身体の中の余分なナトリウムを排出して、血圧を下げる効果があることです。
ナトリウムとカリウムはシーソーのような関係で、例えたくさん塩分を摂ってもカリウムを十分に摂っていれば塩分過多にはなりません。
カリウムの摂取量
2015年の国民健康栄養調査によると塩分摂取量は10g(ナトリウムだと約3.9g)ですが、カリウムは約2.2gしか摂取できていません。
ナトリウムとカリウムの比率が1に近づくほど血圧は下がるといわれているので、カリウムは1日当たり2gほど増やさないといけない計算になります。
カリウムを効率よく摂るには
カリウムは野菜(特にほうれん草、豆類など)や果物(バナナ、メロンなど)、海藻類や穀物類、魚介類などにも豊富に含まれます。
しかし、カリウムは茹でたりするとすぐに流出してしまうので、生食をするか煮て調理する場合は煮汁も一緒に摂るようにしましょう。
レンジや蒸し料理では比較的栄養素が残りやすいといわれているので、それらも活用するといいかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
一般的にカリウムは摂りすぎても外に排出されるので問題はありませんが、腎機能に障害がある場合は例外ですので気をつけてください。
また、高血圧予防には塩分を控える、カリウムを摂取する以外にストレスを減らす、運動をするなどバランスの良い生活習慣が必要です。
普段から意識的に野菜や果物、魚介類や海藻類をしっかりと食べ、生活習慣を見直せば健康な生活を送れると言えるでしょう。