漢方と薬膳 黒豆の効能とは
皆さんこんにちは。今年ももうあとわずかですね。
今回はおせち料理などでお馴染みの黒豆について書いていきますが、普段は食卓に並ぶことは少ないのではないでしょうか。
黒豆の種類や栄養素、薬膳的効能などを詳しく解説していきます。
黒豆とは
大豆の品種のひとつで外見が黒いことから黒大豆、ぶどう豆とも呼ばれています。日本では縄文時代にすでに食用にされていたという文献もあります。
中生種では10月から11月上旬、晩生種では11月から12月上旬あたりで収穫されるようですが、現在は通年で手に入ります。
栄養成分は通常の大豆とあまり変わらないようで、黒い色素の成分であるアントシアニンを含みます。
黒豆の種類
品種としては北海道で採れるいわいくろ、中生光黒、晩生光黒、トカチクロなどのほかに、玉大黒、信濃黒、紫ずきん、そして有名な丹波黒、光黒などがあります。
黒豆は中国が原産といわれていますが、日本で黒豆を最初につくったのは丹波国(現在の兵庫県)だそうです。
黒豆の効能
黒豆はアントシアニンという抗酸化物質を含みます(種皮部分のみ)。カリウムやリンなどのミネラル分が多く、ビタミンB群や鉄、タンパク質やイソフラボン、サポニンやレシチンなど栄養素がバランスよく含まれています。
西洋医学的効能
動脈硬化の防止作用や女性ホルモン様作用、腸の痙攣を緩和する作用、視力向上などが確認されています。
東洋医学的効能
活血解毒・・・血行を良くして各種の皮膚感染症に効果があります。
袪風利水・・・免疫力を高め、めまいや急性のむくみを解消します。
その他にも「黒」という色は腎の色とされており、腎は成長、発育、生殖などを主っているとされています。また、腎と関係が深い髪や骨、腰、耳なども、腎が衰えることで影響が出るといわれています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
黒豆にも様々な栄養素や働きがあることがわかったと思います。
食材の色々な効果・効能を知ると食べることが楽しくなります。自分に合った食材や食事をすることで、より健康になれるように心がけて生活をしましょう。