読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康ガイドブログ ちょっと寄り道

現役治療師による、ちょっと片手間に健康について学べるブログ。

ゼロからわかる東洋医学 「腹診」とは

皆さんこんにちは。

東洋医学的な検査(四診)のひとつに切診(せっしん=直接触って情報を得る診察法や触診のこと)がありますが、その切診のカテゴリー内に腹診があります。

 

今回はその腹診について解説していこうと思います。

       f:id:e-kenkou:20161224100302j:plain

 

腹診(ふくしん)とは

肋骨の下から鼠径部までの範囲でお腹を押したり、寒熱を調べたりすることでその人の身体の状態を調べる検査法です。

 

中医学(特に中国や韓国など)ではあまり使われることはなく、日本で発達した技術になります。

 

主に正気(免疫力、抵抗力など)の充実度や関連する臓腑の判別、臓腑の状態、気血津液の状態などを調べます。

 

 

 

腹診で何がわかるのか

お腹には臓器が集中しているので反射などが出やすく、どこに硬さや柔らかさがあるのかなどをみれば大まかな状態がわかります。

 

一例を下にのせておきます。

みぞおち(心窩)の硬さ、緊張

気が滞っていたり、痰湿(余分な水分)があったり、胃に不調があるときに反応が出やすいです。

肋骨の下のあたりが張る、圧痛がある

肝気鬱血、肝鬱気滞に多いです。つまり、ストレスなどで自律神経が乱れていたりするときによくみられます。

心窩部~臍の上部あたりを押すとぽちゃぽちゃと音がする

胃腸機能が低下しているときが多いです。また、気虚により余分な水分が溜まっていると考えます。

腹直筋が棒のように硬くなっている

気滞という、気が滞っている状態と考えます。

臍のあたりを押すとドクドクと脈打っている

肝の気が旺盛で、気の上衡に多いとされます。(上衡=じょうしょう、気逆ともいわれ、気が下から上に突き上げている状態。冷えのぼせや頭痛、ゲップ、しゃっくり、めまいなどがでやすい)

下っ腹を押すとフワフワして抵抗がない

腎虚(腎陽虚)で起こりやすいです。症状は冷えや夜間頻尿、精力減退などがあります。

臍の左下のしこり、硬さ

静脈の鬱血が考えられ、瘀血(血行の循環不良)があります。便秘、子宮筋腫などに多く、下半身の冷えや下腹部の痛みなども現れたりします。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

お腹をみるだけでも意外と多くのことがわかります。

 

もし余裕があるなら自分でも仰向けに寝た状態で押してみましょう。自覚的にはなかったものの反応が出るということは良くあります。

 

こういったことを行うことで自身の体調や状態を手軽に確認でき、セルフメディケーションにも役立つと思います。