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健康ガイドブログ ちょっと寄り道

現役治療師による、ちょっと片手間に健康について学べるブログ。

ゼロからわかる東洋医学 「虚証と実証」とは

皆さんこんにちは。

今回は東洋医学的に体質を見極めるうえで重要な要素のひとつである、虚実について解説していこうと思います。

 

虚実の考えは中医学と日本漢方で考え方が異なり、現在の日本で市販されている漢方の基準は日本漢方の虚実で表示されています。

 

この表示は良い面と悪い面があるので、このあたりも書いていきます。

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                  (参考画像:中医漢方医学の基礎 日本統合医療学園 吉村吉博著)

 

虚証と実証とは

東洋医学的に病気などを治療する場合には、その人の体質や病気の性質、症状のあらわれ方を見極めないといけません。

 

そのため脈診や舌診、問診などを詳しく行って体質と病気の性質を見定めていきます。

 

虚実は正気(免疫機能や抵抗力など)と邪気(細菌やウイルス、内因性の病理物質)の盛衰の状態を見極める判断になり、虚証と実証はそれらによっておこる症状や体質を分類したものになります。

 

わかりやすく書くと身体に必要なものが不足すると虚証になり、余分なものや不必要なものが出てくると実証になります。

 

 

 

中医学中医漢方)と日本漢方の違い

日本漢方からみた虚証と実証

日本漢方での虚証=痩せ型で体力がなく、疲れやすい、声が小さい、冷え性、顔色が悪

         いなどと分類されています。

 

日本漢方での実証=がっちりして筋肉質で体力があり、食欲旺盛で声が大きい、血圧が

         高いなどと分類されています。

 

中医学からみた虚証と実証

虚証=気、血、津液(水分)など必要なものが不足している、正気が不足している、慢

   性病など身体の機能が低下して不健康になっている状態を指します。

 

実証=気、血、津液などが滞ったり過剰になったりしている、病邪(病気のもと)が旺

   盛で、急性病など身体の機能は正常(一部亢進)で、病邪が正気よりも強くなっ

   て不健康になっている状態を指します。

 

 さらに細かく分けると、実証には瘀血、気滞、痰湿などがあり、虚証には気虚、陽虚、血虚、陰虚などがあります。(今回は割愛します)

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本漢方と中医学でも考え方が多少異なるものがあります。

 

一般的に日本漢方は簡略化したものが多いです。そのためわかりやすくてとっつきやすいものの、細かい症状などでカバーできないものがあります。臨床では虚実夾雑という虚実が混ざった状態(日本では中間証ともいわれる)などもあります。

 

虚証の人は身体の機能が衰えて抵抗力などが落ちている状態なので、普段から生活習慣など養生に気をつけることが重要です。

 

実証の人は一度症状が出ると激しい症状が出る場合が多いです。無理を重ねた結果でなるので、普段の生活を見直して症状が出たら早めに対処しましょう。