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健康ガイドブログ ちょっと寄り道

現役治療師による、ちょっと片手間に健康について学べるブログ。

ゼロからわかる漢方 「五苓散」とは

皆さんこんにちは。

これから忘年会や新年会など、飲み会がたくさん控えている方も多いと思います。

 

今回は二日酔いやむくみ、下痢などに使われる代表的な漢方である、五苓散について解説していこうと思います。

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二日酔いとは

西洋医学的解説

アルコールを摂取すると胃の粘膜などから血中に入り、その後肝臓(アルコール脱水素酵素)によってアルコールは分解されます。

 

アルコールから生じたアセトアルデヒドという毒性のある成分を処理しきれなくなることによって、二日酔いが発生します。

 

東洋医学的解説

お酒には湿(余分な水分)と熱を生じる作用があるとされ、体内に湿と熱が溜まって二日酔いや悪酔いなどの症状が出ると考えています。

 

特に日本人はもともと胃腸が弱いところに、ビールや水割りなどアルコールと一緒に水分を取りすぎることがあり、その結果胃腸の働きが弱って水分代謝が滞ることが良くあります。

 

不要な水分が多いわりに身体に必要な水分が不足するため、のどが渇いたり胃内に溜まった水分を吐くこともあります。(中医学で水逆といい、悪酔いや二日酔いを指します)

 

 

 

五苓散(ごれいさん)とは

沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ、商品によっては蒼朮)、桂枝(けいし、商品によっては桂皮)の5つからなる漢方です。

 

二日酔いだけでなく、浮腫、下痢、嘔吐、耳鳴り、片頭痛、排尿困難、つわり、急性腎炎の初期などに使用されます。

 

 主に消化管や組織の余分な水分を血中に引き込むことによって利尿し、同時に口の渇き、下痢、浮腫などを緩解させます。

 

 生薬の作用としては、猪苓・沢瀉の利尿作用で水分を出し、茯苓・白朮で健脾燥湿(茯苓が胃腸を整えて水をくみ出し、白朮で乾かす)し、桂枝で寒性の利水薬による副作用を軽減するため、血行促進して温めます。

 

 

 

 その他の漢方

 二日酔いに効く漢方は五苓散だけでなく、他にもいくつかあります。

 

二日酔いの他に、浮腫、食欲不振、悪心嘔吐、上腹部の張り、腹痛、下痢などには五苓散の他に胃苓湯、茵蔯五苓散などがあります。

 

顔面紅潮、口渇、口臭、浮腫、悪心嘔吐、泥状便または便秘、などの時は黄連解毒湯や三黄瀉心湯などが有効です。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

お酒を飲むときにはウコンのサプリや肝機能をサポートする医薬品が有名ですが、状態によっては漢方でも十分な効果があります。

 

ただし、漢方やサプリなどを飲んだところで確実に二日酔いを防止できるわけではなく、節度を持った飲み方が大事です。

 

また、飲酒の後はスポーツドリンクや味噌汁など、電解質を含んだ飲み物をとることで効率よく水分補給ができます。これにより二日酔いなどを軽減させられます。