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健康ガイドブログ ちょっと寄り道

現役治療師による、ちょっと片手間に健康について学べるブログ。

塩分制限だけではダメ⁉ 高血圧の真実

皆さんは自分の血圧がどのくらいかご存知でしょうか。

 

現在では血圧が健康に関係していることはほとんどの方が知っていることですが、血圧の数値やその対処の仕方で誤解や知識不足なところがみられます。

 

今回は高血圧について解説していきます。

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高血圧とその基準

少し古い基準値ですが、診察室で測定した数値が140/90以上、家庭で測定した数値が135/85以上の場合は高血圧としています。一般的に血圧が高くなるほど脳血管障害が増えると言われています。

 

高血圧の基準は時代によって異なり、昭和50年くらいまでは180㎜Hgが高血圧の目安でした。年齢+90以上の人は高血圧という基準をご存知の方もいると思います。

 

それが1970年代に入ってWHOが160/95以上を高血圧と規定しましたが、その後1993年に基準が大幅に変えられ、140/90以上を境界域高血圧と呼ぶようになりました。

 

この基準はどんどん変えられ、今ではクリアするには非常に厳しい数値となっています。(特に高齢者)

 

 

 

高血圧の種類

高血圧には2種類あり、原因がはっきりしない本態性高血圧と原因がはっきりしている2次性高血圧があります。

本態性高血圧は高血圧症の9割以上とも言われていますが、引き起こす原因として塩分過多、運動不足、肥満、脂っこいものの摂りすぎ、ストレスなどが誘因になっているといわれています。

 

 

 

塩分は高血圧の原因とは限らない⁉
通常、高血圧といわれた方は減塩をするように言われます。しかし、実際は塩分を減らしているにもかかわらず血圧がうまく低下しない方がいます。


東京大学大学院医学系研究科の藤田敏郎教授らの研究結果では、4割の人が塩分で血圧が上がり、残りの6割の人は塩分で血圧が上がらないという結果が出ています。


これは6割の方が塩分と関係なく高血圧になっているということです。ではなぜ塩分に関係なく高血圧になってしまうのでしょうか。

 

 

 

高血圧になる理由

人間は年齢を重ねるごとに血圧が上がっていくことが確認されています。上にも述べたように、日本人のほとんどが本態性高血圧で原因ははっきりとしていませんが、生活習慣の乱れ、運動不足、塩分過多や加齢などが関係しています。

 

また、日本人の高血圧はストレスが大きく関係していると思われます。というのも、血圧は自律神経の働きによってコントロールされているからです。

 

そのため集中力を高く維持したり、ストレスの多い方は血圧が高くなりやすい傾向にあります。血圧を上げるのは本来寒さやストレスなどから身を守る反応なので、下げ過ぎるのも問題になります。

 

 

 

降圧剤の問題
日本には2,000万人以上の方が降圧剤を日々使用しているといわれています。日本人の5、6人に1人という数字です。

 

しかも、高血圧患者数はまだ治療を始めていない人を含めると4,000万人を超えると予想されています。(高血圧治療ガイドライン2014より)

​日本では降圧剤を使い血圧をコントロールすることによって、脳出血のリスクは減少しました。しかし、長期に降圧剤を使うことで副作用などのリスクが出てくるようになっています。

 

降圧剤を飲んでから元気が出ない、頭がぼうっとするなどの症状はよく出るようです。長期間使用することによって脳への血流量が減り、認知症のような状態になったり健康寿命が短くなったりする危険性も指摘されています。

そもそも降圧剤は一時的に血圧を下げるものであり、本来長期的に使用するものではありません。(高血圧そのものを治す薬でもありません)

 

 

 

高血圧を改善するには
まずは生活習慣を改善する事です。塩分の制限も4割の方には効果がありますし、激しいものでなければ運動も効果的です。

​しかし、もう生活習慣を改めているにもかかわらず思うように血圧が下がらない方は、
末梢の血流障害を改善する事です。

ストレスや不良姿勢などで筋肉が緊張し、カラダが固くなると末梢の血流が悪くなります。その結果、カラダは隅々まで血液を運ぼうとして血圧を上げます。

高齢者は血管が固くなって血圧が上がっていることもありますが、高血圧の方は総じてカラダが固い人が多いです。

 

 


まとめ
血圧といっても個人差があり、高くても自覚症状や身体の不調が全くない人もいれば、少し高くなった時に体調を崩す人もいます。


体調を崩す人や腎臓が悪い人など血圧の影響を受けやすい人は除きますが、薬を使用する前に自分の血圧をコントロールすることを考えましょう。

 

後は必要以上に血圧の数値について神経質にならないことです。生まれつき血圧が高いなど遺伝性のものなどもあります。血圧が低くても脳出血のリスクはあります。

 

まずは生活習慣や食事、ストレスの改善や筋緊張の緩和が先です。それらをしても改善しなかったりするときに薬を考えましょう。