健康ガイドブログ ちょっと寄り道

現役治療師による、ちょっと片手間に健康について学べるブログ。

11月14日は「世界糖尿病デー」

皆さんは11月14日が世界糖尿病デーだと知っていましたか?

おそらくほとんどの方が知らなかったと思います。(私もつい最近知りました)

 

今回は世界糖尿病デーについて学ぶとともに、現在の日本で糖尿病がどうなっているのか、どんな病気なのかを簡単にですが学んでいきましょう。

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世界糖尿病デーとは

世界に広がる糖尿病の脅威に対応するため2006年に国連で採決されたもので、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を呼びかける啓発活動のことです。

 

様々なイベントが世界で行われており、日本では日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が中心となって活動しているようです。

 

 

 

糖尿病の現状(国外)

世界の糖尿病の人口は3億8000万人以上で、2035年には約6億人に達するともいわれています。これは2035年には10人に1人が糖尿病になっている計算です。

 

中でもアジア・太平洋地域の患者数の増加が顕著で、2014年度は1億3800万人と全世界の約3分の1の糖尿病患者がこの地域に集中しています。

 

糖尿病は先進国だけではなく、上に述べたアジア地域以外にもアフリカなど発展途上国で著しく増加しています。

 

これは仕事が急速にIT化され、デスクワーク中心で運動をしなくなったり、食生活が変化したり、くすりが不足したり、糖尿病の発見・治療の遅れなどが関係しているようです。

 

 

 

糖尿病の現状(国内)

我が国では厚生労働省の患者調査(H26年)によると、糖尿病の患者数は316万6000人となり、H23年に比べて46万6000人増えて過去最高となっています。

 

また、厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、現在の日本人の糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる人)の割合は男性で15.5%、女性で9.8%で徐々に増加しています。

 

糖尿病は50歳を超えると増え始め、70歳以上では男性の4人に1人、女性の6人に1人が糖尿病と考えられています。

 

 

 

糖尿病を改善するには

糖尿病は大きく分けると2種類あります。ひとつは遺伝などが原因とされる1型糖尿病で、もう一つは生活習慣が大きく関係する2型糖尿病です。

 

日本人の約9割が2型糖尿病といわれており、生活習慣の改善が急務です。

 

しかし、一般的に糖尿病というと食べ過ぎや飲み過ぎだけが原因であると思われがちですが、日本人は働き過ぎによる自律神経の乱れから血糖がコントロールできていないことがあります。

 

基本的にはインスリンの量が足りなくて糖尿病になりますが、インスリンが足りているにもかかわらず糖尿病になっている方(インスリン抵抗性の糖尿病)はストレスを解消し、体温を上げるだけで正常化することもあります。

 

 

 

まとめ

血糖値を改善するにはまず食事や運動といった生活習慣を改善することが必要です。しかし、それでもなかなか改善されないようなものもあり、上で述べたように低体温が影響するものもあります。

 

まずはしっかりと検査をして自分の血糖値を知り、生活習慣やストレスの改善をすることが、糖尿病だけでなく様々な病気を予防することになります。