受動喫煙と各国の禁煙事情
今朝の新聞で知りましたが、日本でもレストランなど公共の場で禁煙にする動きが加速しているようです。
皆さんは煙草についてどう思われますか?吸う人吸わない人どちらもいると思いますが、最近は喫煙者は肩身の狭い思いをしているかもしれません。
そんな日本の喫煙状況ですが、世界各国から見た時に日本の禁煙対策は厳しいのでしょうか。解説していきます。
受動喫煙とは
タバコを吸うと煙が出ます。この煙を本人の意思に関係なく間接的に吸うことになるのが受動喫煙です。
タバコの煙は喫煙者が吸い込む主流煙、燃えているタバコの先から出てくる副流煙、喫煙者から吐き出される呼出煙の3種類があります。
問題になるのは副流煙で、主流煙よりも有害物質が多いのではないかと指摘されたことにより、一躍話題になりました。事実、副流煙は不完全燃焼の煙でフィルター越しのものでもないので、有害物質が多いというのが常識になっています。
ちなみに受動喫煙で起こるとされている症状などは以下の通りです。
目が染みる・のどの痛み・咳・心拍数の増加・冷え・がん(肺・副鼻腔・子宮頚など)・脳梗塞・喘息の悪化・流産や早産・乳児や新生児への影響などが報告されています。
分煙などでは不十分⁉三次喫煙とは
最近は分煙などが進んでいるので、多少は安心と思うかもしれません。しかし、タバコを吸った直後は口や肺にまだ煙が残っています。分煙でも100%煙の侵入を防げるものではありません。
受動喫煙だけでなく、三次喫煙という問題も指摘されています。これは、タバコの煙が残留した車のシートや部屋のカーテンなどに付着した煙が、化学反応を起こしてやがて揮発しその車や部屋に入室した人が有害物質に触れることで健康被害にあうことを言います。
日本の禁煙事情
実は日本ではレストランなど多くの人が利用する施設での分煙・禁煙が法律で決められていることをご存知でしょうか。
この法律は2003年に施行されましたが、罰則の無い努力義務なため十分な効力を発揮してはいません。
飲食店やショッピングモールなどを見ても、喫煙所を設けるなど分煙は進んできていますが、まだまだ完全禁煙には程遠いのが現状です。
世界と比べて日本は規制が緩い
日本はしばしばたばこ規制の後進国といわれます。事実、在日外国人の約6割が日本は喫煙しやすいと答えています。
では世界各国ではどのような状況なのでしょうか。以下に図をのせます。
上の図をみるとわかりますが、日本は見事に×印だらけですね。
つまり完全な規制はされておらず、世界各国から見ても非常に緩いことがわかります。
まとめ
日本でも2020年の東京オリンピックに向けて、禁煙を世界基準に近づけたいという動きが起こっています。
現在は規制の緩い日本でも、近い将来は海外のように喫煙に対する規制が厳しくなることが予想されます。
喫煙者からしたらなんで自分たちばかりと思うかもしれませんが、禁煙の流れは世界的に進んでおり、その流れは日本でも避けられないでしょう。