秋に増える症状と治療 東洋医学編
こんにちは。
暑い日もありますが朝晩は涼しくなり、秋らしくなってきました。
季節の変わり目に体調を崩すことはよくありますが、秋も例外ではありません。
今回は秋に多い症状や病気とその対策を紹介します。
秋に増える病気や症状としては食中毒が代表的でしょうか。
その他にも風邪や花粉症、喘息、白内障、季節性の鬱、秋バテなど様々です。
ここでは病院の範疇に入る白内障や食中毒以外の症状について述べていきます。(風邪は別に解説しているのでこれも省きます)
病気の説明の前に、東洋医学ではどんな状態になると風邪や花粉症、喘息などの症状が出ると考えているのか説明します。
東洋医学で免疫と深い関係なのは肺です。肺は乾燥を嫌うといわれており、空気が乾燥してくる秋から冬は特に影響を受けてしまいます。
肺というと西洋医学では酸素と二酸化炭素を交換したり呼吸に関するところですが、東洋医学では肺は呼吸だけでなく皮膚の機能、発汗など呼吸器疾患や皮膚疾患にも影響を与えているものとしています。
では、病気の説明をしていきます。
花粉症
アレルギー疾患の一つで、アレルゲン(花粉)を吸い込むことでくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどが引き起こされます。
秋はブタクサやヨモギなどの花粉が影響しますが、東洋医学ではこれらの原因を風邪(ふうじゃ)と呼んでいます。
鼻炎などにかかわる臓腑は肺、脾、腎の3つであり、どれかに問題があると症状が出やすくなってしまいます。
治療には各症状に対応した治療や漢方などを使い、プラスして肺、脾、腎など身体の弱った臓腑を合わせて治療することで治りを早くしたり症状を出づらくします。
喘息
気管支喘息の場合、基本的には腎虚(免疫力の低下など)でアレルゲンに過敏に反応して症状が出ます。
気管支喘息は脾気虚(胃腸機能の低下)や肺の機能が弱い人もなりやすくといわれており、飲食の不摂生やストレスなども関係します。
漢方では喘息体質の改善で根本治療を行い、対症療法の治療も合わせて行うことが一般的です。
季節性の鬱や秋バテ
日照時間や活動量の低下、気温や湿度、天候の変化に身体がついていけずに引き起こされます。
基本的には自律神経の乱れが関係しており、過食や過眠、倦怠感など個別の症状に対して治療を行います。
これらの症状は個人差があり、また症状もバラバラです。
そのためその都度症状や体調に合わせて治療がしやすい漢方などがおススメです。
しかし大切なのは生活習慣など食事や生活のリズムを崩さないようにすることが一番で、それらで対応できないときに治療をすることを心がけましょう。